京都府内の中規模事業所様への歯科特殊健康診断の事例をご紹介します。
事業所様にお伺いして健診を行いました。
午後の約1時間で8名の健診を行いました。
一般健診の中にブースを設置して行ったため、健診の流れを止めないことも考慮する必要があり、健診時間は1人約2分でした。
酸蝕症はありませんでしたが、治療をしていない虫歯のある方がおられました。
4年以上健診を担当させていただいている事業所様であり、健診対象者も多くないため前回のデータを確認せずともある程度の状況が把握できます。
初めて診察する従業員様で、むし歯が極度に進んでいと、歯が酸で溶けているのか、むし歯でなくなっているのかがわかりずらいため、酸蝕󠄀症と見分けるのが困難になります。
しかし、長期的に健診を続けることで、たとえ虫歯の治療をされていなくても極端な変化がなければ、酸蝕󠄀症の可能性が低いと判断できます。
事業所には健診結果を5年間保管する義務がありますが、お口の写真がないと歯科健診票だけでは、歯科医が変わった場合に正確な健診が困難になることも考えられます。
このことから、できるだけ長期的にかつ担当する歯科医は責任を持って健診を行い、事業所様にも同じ歯科医師が長期的に健診を行う重要性についてご理解いただく必要性を改めて感じました。
今後も歯科特殊健診の実情をお伝えしていこうと思います。