他府県の大規模事業所様への歯科特殊健康診断の事例をご紹介します。
事業所が県内に分散しているため、健診会場を設置して健診を行いました。
午後の約3時間で24名の健診を行いました。
歯科特殊健診のみであったため健診時間は1人約5分で行いました。
酸蝕症のある方はおられませんでした。
大規模事業所ならではですが、職場の移動に伴い新たに受診されたかたが6名おられ、逆に受診されなくなった従業員様もおられました。
私が歯科特殊健診を始めた当初は、歯牙酸蝕󠄀症とその他の粘膜異常を正しく診断できればよいと思っていました。
しかし、それは仕事に起因するということがミソであり、そのためには仕事の内容を理解する必要があります。ただし、作業内容をお伺いしても、専門的な作業になればなるほど理解するのは難しく、最初は正直チンプンカンプンでした。
これでやっていけるのかと不安になった時期もありましたが、歯科特殊健診の回数を重ね、従業員様との信頼関係を築くことで、より丁寧に作業内容を教えていただけるようになりその不安もなくなってきました。
産業歯科医としての経験と実績の必要性を改めて感じる今日この頃です。
今後も歯科特殊健診の実情をお伝えしていこうと思います。